結局、引き止めたのは、お前１人か。


“喜翆荘”の板前であり民子を指導する先輩でもある宮岸徹（みやぎし・とおる）。
緒花と民子は、彼がホットパンツ姿の結名をバイクに乗せ走り去るのを目撃する。
驚くふたりだったが、翌日、板長の富樫連二（とがし・れんじ）から徹が
来ないことを告げられた民子は、さらにショックを受ける。
事情を知った菜子や次郎丸、仲居頭の輪島巴（わじま・ともえ）らも加わってあれこれ推測するも、
次郎丸が仕入れた情報により、福屋旅館による徹の引き抜きという結論に至るが……。

脚本：樋口達人／コンテ：岡村天斎／演出：かおり／作画監督：肥塚正史

徹引き抜き疑惑！？　

そんな、お話。


前回、結名と徹がバイクで逃避行…

を目撃した、民子＆緒花。


民子は、動揺＆不機嫌。

その情報は、緒花から菜子＆巴＆次郎丸に

伝わり、「引き抜きではないか」説浮上。


「徹が、民子の恩人だった」エピソード発覚。

土下座してでも仕事を欲していた民子。

本来は、雇ってもらえるレベルではなかったが、

徹のおかげで潜り込めたわけですね。


民子は諦めた、というか、徹の決めたことなら…

と納得しようとしていましたが。

「ホビロン」な緒花は、諦めません。

民子の代わりに、徹を連れ戻しに走る！


…まあ、予想できていたことですが。

結局、引き抜きなんて話は存在せず。

ただ、徹は臨時の助っ人に呼ばれただけで、

結名とも「恋人」とか、全然なかった。


帰って来た徹の反応は…

次郎丸に対しては、怒り。

デマ情報を流されたわけですからねｗ

民子の「絶対止めます！」は、「お前に聞いてんじゃねえ！」

と、「らしい」返答。

緒花に対しては…

「連れ戻しに来ておいてそれかよ？　
お別れ会はいつやってくれるんだ？」

と憎まれ口ｗ



「結局、引き止めたのはお前１人か。
…ま、いないよりはマシか。
蓮さんに引き止められるまでは、まだまだだってことだよ」

は、結構深い台詞な気がしました。

ちょっと寂しげな、徹の表情が印象的。


「お前１人」というのは、「連れ戻しにライバル旅館に乗り込んだ」

行動力を指していると思われます。

つまり、民子のように「心の中で思っていただけで、行動していない」

者を、徹は「引き止めた者と認知しない」ということですね。

この辺は、彼らしいというか…「価値観」なんでしょうね。


だからといって、緒花を好きになる、というわけでもなく…

まあ、「１人いた」ということで、感謝はしてるようですが。


徹の本心は、蓮さんに引き止めてほしかったんですね。

「料理人として、必要とされている」方が嬉しい、と。


最後は、民子が今回の件で、緒花を認めたらしく、デレ化。

「みんちでいい」とニックネーム呼びを許可。

緒花も、自分で考案したニックネームで呼んでもらえるようです。


で、やっと考ちゃんにメール返信した緒花。

…おや？　考ちゃん、温泉の雑誌見てる？

そろそろ、考ちゃん来る？

END。



今回は、「緒花と民子の絆が深まった」エピソードなんでしょう

けど…管理人的には、「徹と全従業員の関係性・距離感」が

分かって、大変興味深いお話でした。

徹を、本当に必要としている人、そうでもない人、何とも

思っていない人…それが、ハッキリしたというか。


面白かったです。


花咲くいろは　声優

松前 緒花：伊藤かな恵
鶴来 民子：小見川千明
押水 菜子：豊崎愛生
和倉 結名：戸松遥
輪島 巴：能登麻美子
種村 孝一：梶裕貴
松前 皐月：本田貴子
四十万 スイ：久保田民絵
四十万 縁：浜田賢二
宮岸 徹：間島淳司
富樫 蓮二：山口太郎
川尻 崇子：恒松あゆみ
次郎丸 太朗：諏訪部順一
助川 電六：チョー