2009/07/07 08:06:35
阿良々木「よけるより正しい判断だったろう」
阿良々木「いや……」
阿良々木「間違っていたのかもしれない」
阿良々木「なぜなら、彼女、戦場ヶ原ひたぎの身体は」
阿良々木「とても重かったからだ」
ひたぎ「重いとか、ふざけたこと抜かしてんじゃねーぞ! クソが!!」
ひたぎ「動いたら死ぬわよ? ……ああ、違うわ」
ひたぎ「正確には、動いたら口内を切り裂くわよ、というのが正しかったわね」
阿良々木「あんまり違わなくね?」
ひたぎ「好奇心というのは、まったくゴキブリみたいね」
ひたぎ「人の触れられたくない秘密にばかり、こぞって寄ってくる……」
ひたぎ「まったく私も迂闊だったわ。まさかあんなところに……」
ひたぎ「バナナの皮が落ちているなんてね」
阿良々木「あ、それで滑って落ちて来たのか……」
ひたぎ「ねえ、気付いてしまったんでしょう? 私が見た目より、重いことに」
ひたぎ「私の体格だと、一般的には、40キロ後半が普通らしいのだけれど……」
ひたぎ「実際の体重は……85キロ!」
ひたぎ「あ、別に理解しなくていいのよ。中学の頃、蟹を食べ過ぎて体重が増加しただけだから」
阿良々木「でも、見た目は普通……あんた、蟹に呪われたんだよ!」
ひたぎ「さて、私は貴方に、私の秘密を黙っていてもらう為に、何をすればいいのかしら?」
ひたぎ「口が裂けても喋らない、と誓ってもらう為には、何をすべきかしら?」
ひたぎ「……ああ、そっか! 殺しちゃえばいいんだw」
ラクス「戦場ヶ原! どのような理由であれ、人を殺めてはならないのです! まだそれが分かりませんか!?」
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