ライル「……ああ、そうだ。大至急、どら焼きを１００個、持って来て欲しい。

理由？ 腹が減ってしょうがないからに、決まってるだろ！」

アニュー「何処へ電話されてるんですか？ 三木さん？」

アニュー「彼女ですか？ 彼女さんに電話ですか？」

ライル「なんでそんなこと、アンタに答えなきゃいけない？」

アニュー「……気になるんです。三木さんのことは、全部」

ライル「へぇ～……そうなんだ？ アニューさん、それってさ、俺に気があるってこと？」

アニュー「あ、いえ、そういうわけでは……」

アニュー「えーと……それから、三木さん。私のことは、イノベイターと呼んで下さい」

ライル「イノベイター？ 本名か？ じゃあ、俺のことも、ライルでいい」

アニュー「ライル？ 本名なんですか？」

ライル「ああ、そうだ。アンタはさっきから、俺のことを【三木さん】って呼んでるが、

それは中の人の名前だから。間違えないようにな」

沙慈「いい雰囲気だな、あの２人……カップル誕生か？」

沙慈「羨ましい……僕はルイスと、クリスマスも誕生日も一緒に過ごせなかったのに……」

沙慈「ルイス……まだ指輪、はめてくれてるかな？」

沙慈「必ず、君を迎えに行くから……待ってて、ルイス……」