第３話【銀河に響け律のドラム】

律「ダメだ！ 俺のドラムが……俺の納得できる最高の音が、出やしねえんだ！ こんなのは、俺のドラムじゃねえ！ 俺は軽音部を引退する！」



澪「……本当にそれでいいのか、律？ あとで後悔するんじゃないのか？ …最初に、自分がなぜドラムをやりたいと考えたのか、その頃の気持ちを思い出してみろ」


律「ドラムを始めた頃の……気持ちか」


（♪ここに来ると思い出す　まだ夢ばかり見ていた頃を♪）


律「なあ、澪！ バンドやろうぜ、バンド！」
澪「え、バンド？」
律「お前がボーカルで、私はドラムな！」


律「まずは、日本武道館でライブが第一目標！ その後は、山を動かす！ そして最終的には……銀河系全体に、俺たちの歌を響かせるんだ！！」
澪「うわ～…大変そうだな～」


律「いいか？ これは約束だからな、澪！ ２人で絶対に達成しようぜ！！」
澪「…はいはい。最後までお前の夢に、付き合ってやるよ」


（…あの頃は、何もなかったけど、夢だけは大きく持っていたんだよな…そして私の隣には、いつも澪がいてくれた…）


（♪まだ　忘れたわけじゃないんだぜ　あの時の約束を　同じ強さで同じスピードで　今も夢の途中♪）


（♪何度も何度も　夢はかなうと　泣きながら　叫んだ日々♪）


律「…なあ、澪。思い出したよ…あの頃の気持ちを」


律「澪と…みんなと一緒に、日本武道館でライブする！ 銀河に【放課後ティータイム】の歌を響かせる！ それが私たちのゴールだ！！」


律「だから私は、軽音部やめない！ これからも、皆のバックでドラムを叩き続けるぞ！！」


紬「…良かった。律っちゃんが元気になってくれて」
梓「私、律先輩のドラム、好きです！」


澪「…みんな。大変だと思うけど、これからも律の夢を、一緒に追いかけ続けてくれるよな？」
唯「うん！ 分ってるよぉ！ 澪ちゃん！！」


律「みんな！ 私のドラムを聴けぇ！！」


「けいおん！！」♯０３【銀河に響け律のドラム】・完




…はい。まあ、こんな音楽ドラマだったら、感動的ですよね、ということで。

律っちゃんメインの話でしたね。

ギターやキーボードをやってみたけど、やっぱり憧れて始めたドラムに帰る…

爽やかで、いい話だったと思います。


「律のスランプ？」と唯が心配して、いろいろ気遣ってあげる描写が、よかったですね。

目立たせようとしたり、自分がドラムを…と提案したり。


弁当と記念写真のシーンが、好きでした。

「紬の弁当の量が多い」「澪の弁当の内容が子供っぽい」など、

キャラ情報は多く…律は食事中も、あちこち他のグループを回ってるんですね。

当然のように和の弁当をつまみ食いする唯ｗ


記念写真撮影の際、澪の隣に強引に入った律。

「背の順」というルールを無視しても、澪の隣に写りたいのか……

１期でもそういう描写があった気がしますが、実は意外とそういうの気にするタイプですよね。

確か１期後半、澪が他の女子と仲良くするのに嫉妬して、口論に…なんて話があった記憶が。

澪を独占したいっていうか、澪にはいつまでも自分のことを１番に思っていて欲しい、と。

それを「ワガママ」と一言で片付けては、いけない気がするんですよね。

「親友」とか「絆」とか…結構大事なことだと思う。

現時点では、澪の方に、律ほど強く「絆」の意識はないように見えますが。


撮影の瞬間、唯の肩に手を置いたのは、なぜでしょう？

……他の作品なら、「死亡フラグ」だったりするんですけどねｗ

ＳＦ系アニメの場合だったら、過去の世界で律が殺されて、

記念写真の律の姿が薄く消えていき…最後は唯の肩の手首だけが残る、みたいなｗ

まあ、「けいおん！！」でメインキャラが死ぬことは、有り得ないでしょうけどｗ


最後、紬が新曲を披露して、澪が歌詞を作詞。

楽しみですね。


次回は、修学旅行ですか。

京都に行くみたいです。



新入部員（？）のトンちゃんに夢中の軽音部。
いつもと同じ雰囲気の中、一人ノートパソコンを見ていた律が突然わめきだす。
軽音部の活動報告の写真を見て、自分が目立っていないことが原因のようで…。